学校紹介

 
あなたと地域の未来を拓く学び舎
 現在、地域の医療現場では約166万人(令和4年現在)の看護師・准看護師が、患者さんのために日夜献身的に看護を行っています。しかしながら、看護職員は慢性的に不足した状態にあり、看護職員は疲弊し、また看護職員の確保ができないため病棟の閉鎖等も起きている状況です。
そのような中で、地域の医療を看護師とともに支えているのが准看護師であり、現在約28万5千人(令和4年現在)の方が就業しています。准看護師は主に地域の民間中小病院や診療所において、重要な役割を果たしています。近年では、一旦社会に出た方が、あらためて看護を志す道としても注目されていますし、本校にも高い志と熱意を持って准看護師を目指す在校生、既に医療現場で活躍している多くの卒業生がいます。
 本校は創立以来、約6,000名の准看護師を養成し,社会に送り出しております。さらに上を目指し、進学した者も多数おります。その結果、地域医療、高度医療、周産期医療、さらには介護・福祉などに対する卒業生達の貢献は、多大なるものと信じております。
 しかしながら、今後さらに高齢化が進展する我が国において、団塊の世代が後期高齢者となる2025年には、190~200万人の看護職員が必要と推計されています。しかしながら、2025年には10~20万人の看護職員が不足する見込みです。看護職員の確保は、これから国民が安心して医療を受けられるために、早急に解決しなければならない課題です。
 このような社会情勢だからこそ、本校で学び、晴れて准看護師となった暁には、例外なく活躍の場、社会貢献の機会が待っています。皆さんのチャレンジを心からお待ちしています。本校へご入学された際には、教職員一同、生徒の皆さんの夢を全力で応援し、出来得る限りの支援をいたします。ぜひ、この学び舎で、あなたと地域の未来を切り拓きましょう!

いわき市医師会附属 いわき准看護学校
学校長 石井 敦

◆ 校歌 ◆

 

◆ 令和4年度 戴帽式 ◆

あなたの 笑顔とやさしさを待っている人がいる

 理論に裏づけされた看護技術を身につけ、患者さまに安心して喜んでいただくことのできる援助が提供できるよう2年間学びます。
医療が日々高度化している今、医療職や看護職に求められる社会ニーズもそれらに対応できるレベルの高い人材が求められるようになりました。
本校では地元いわき市の医療ニーズに十分応えられる教育を展開しております。
充実した教育設備を整え、臨地実習では、実習指定病院で患者さまに適切なケアが実践できるよう実習指導者、教員による指導のもと、学んでいます。


 
いわき市の地域医療のニーズに応えられる准看護師の育成
○本校はいわき市医師会立の准看護学校です。
 昭和46年創立でこれまでの卒業生は約5900名余になります。
 ほとんどの方がいわき市内の病院や医院で地域医療の第一線で活躍しております。
○臨地実習施設
 市内の実習指定病院15ヶ所、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム、保育所・園などで実習を行います。
 実習指導者や教員から指導を受けながら患者さまへの援助を学んでいきます。
 実習時間は2年間で735時間になります。
○授業日―週4日間登校
 1年次 月火水木 1週 28時間
 2年次 火水木金   〃
 (2年間で法定の1890時間を履修します。)
○多彩な講師陣
 医師会会員の先生方を初め市内の著名人など経験豊かな先生方にお願いしております。
 専任教員(看護師、助産師)とベテランの先生方が「厳しさの中にやさしさを!」「やさしさの中に厳しさを!」をモットーに責任を持って教育しております。


 
本校卒業後に取得できる資格
准看護師
福島県(茨城県・東京都等)准看護師試験受験資格
受験して合格することにより准看護師免許取得可能
その他
救急救命講座 3時間を受講後(2年次3学期)修了書
主な進路
市内の病院、診療所、老人保健施設など
進学(30パーセント)


 
― 学びのステップ ― 看護を学ぶにはどんな勉強をするの?
 
1年次 基礎科目や専門基礎科目を学びます。医学に関する基礎知識や看護の専門知識、技術、態度を習得します。看護をするために必要な身体各部の名称、正常な働き、病気の成り立ち、感染予防の知識、薬物、専門職業人としての倫理観、よりよい人間関係を築くための心理についてとその看護を学びます。
また、「看護とは!」についても学び、演習では患者さまの気持ちを知るために、実際に裸になって全身清拭を学生同士で行います。12月には戴帽式を行い、准看護師になるための決意を新たにします。1月から基礎看護実習もはじまります。はじめは見学実習です。患者さまの環境を知り、基本的な日常生活の援助や診療の補助がどのようなものか理解します。その後は少しずつ患者さまにかかわりながらコミュニケーション、観察、日常生活援助を実施させていただき学んでいきます。
入学したとたんに、これまで聞いたことも無い言葉や違う環境での授業で不安なことも多いと思います。でも1年生は看護を学ぶ土台を築く重要な時です。
初心忘るべからず!この時期を懸命にやると実力がつきます。皆さん真剣に取り組んでいます。
 
2年次 専門科目と成人(老年)看護実習、母子看護実習、精神看護実習があります。
2年生になると、4月から12月まで臨地実習が主体となります。成人(老年)看護、精神看護では一人の患者さまを受け持ち、そのかかわりを通して患者さまに合った援助方法を考えながら実施していきます。
母子看護では妊婦検診・1か月健診などの見学を通して、生命の尊厳について考えます。小児とのかかわりでは、保育所(園)実習もあります。10月には解剖の見学実習もあり病気についての理解をより深めていきます。これら実習では看護をより深めるべく、皆で励ましながら頑張っています。勉強は辛く苦しいこともあるでしょうが同じ志を持った仲間が大勢います。一緒に困難を乗り越え目標を目指していきましょう。
この臨地実習をとおして、看護学生として大きな成長が見られます。